【怒鳴りたくないママへ】寝顔に謝る日々、もう終わりにしませんか?怒りの「正体」と手放し方

こんにちは。
幸せ親子関係メソッド
心理カウンセラーの伊織朱美(いおりあけみ)です。

「今日も怒鳴ってしまった…」

夕食の準備中、絵本を逆さに持ったまま走り回る息子に、
私のイライラは最高潮に達しました。

「コラ!いい加減にしなさい!何回言ったらわかるの!?」

自分でもびっくりするくらい大きな声が、リビングに響き渡ります。

息子は「ひっ」と声を漏らし、その場で固まってしまいました。
その表情を見た瞬間、私の胸はズキンと痛みました。
「また、やってしまった…」。

夜、すやすやと眠る息子の小さな頭をそっと撫でながら、
私は何度も「ごめんね」と心の中で繰り返しました。

こんなに可愛いのに、どうして私はいつも怒ってしまうんだろう。
優しくしたいのに、どうしてこんなにカッと熱くなってしまうんだろう。

きっと、この記事を読んでいるあなたも、
同じような経験があるのではないでしょうか?

✅ つい怒鳴ってしまう
✅ 言った後に後悔して涙が出る
✅ 「こんな母親でいいのかな」と自己嫌悪に陥る

そんな毎日が続くと、自分を責めて、本当に苦しくなってしまいますよね。
でも、安心してください。あなたは悪くありません。

実は、その「怒り」のスイッチは、子どもではなく、
あなたの「内側にある脳のしくみ」が押していたのです。

そして、それを知るだけで、
怒りは驚くほど簡単に、穏やかに変わっていきます。

「先生、私、本当にダメな母親なんです。
仕事で疲れて家に帰ると、些細なことで子どもに怒鳴ってしまうんです。
特に先日、もう最悪でした…。」

Aさんは、大きなプレゼンを終えたばかりで、
心身ともにクタクタの状態でした。

家に帰ってからも、山積みの家事と、
子どもたちの「見て見て攻撃」で、休む暇もありません。

そんな中、下の子が「このパズルできない!」と癇癪 を始めました。
いつもなら「どれどれ?」と優しく声をかけるAさんですが、
その日は違いました。

「もう!ママ今忙しいの!自分でやってよ!」

と、強い口調で言ってしまったそうです。
下の子はさらに大泣き。
上の子も怯えた表情になり、Aさん自身もイライラが募り、
ついには「もう知らない!」と席を立ってしまったと言います。

「あの時の自分は、まさに鬼でした…。
でも、頭では怒っちゃいけないって分かってるのに、
勝手に体が反応して、声が出てました。
本当に自分が嫌になります…。」

私たちの脳には、大昔から持っている「危険から身を守るためのしくみ」があります。

例えるなら、あなたの脳の中にいる「小さな警報機」のようなもの。

何か危ないことや、ストレスを感じる状況に直面すると、
この警報機が「ピーピー!」と鳴り出して、
私たちに「危ない!なんとかしなきゃ!」と教えてくれるんです。

この警報機が鳴ると、私たちの体は戦ったり、
逃げたりするための準備をします。

心臓がドキドキしたり、呼吸が速くなったり、
筋肉がこわばったりするのはそのためです。

そして、「怒り」という感情も、
この警報機が鳴ったときに出てくる反応の一つなんです。

疲れていたり、ストレスが溜まっていたりすると、
この警報機は
「今日はちょっとしたことでも危険信号を出しちゃうぞ!」と、
いつもより敏感になります。

だから、普段なら気にならない子どもの行動にも、
過剰に反応して怒りが出てしまうことがあります。

Aさんもまた、この警報機が
「オーバーヒート」していた状態だったのですね。

もう一人のクライアントであるBさん(40代・3児のママ)は、
長年「怒り」の感情を抑えつけることに苦しんでいました。

「先生、私、怒りっぽい自分が本当に嫌で。
いつも『怒っちゃダメ、怒っちゃダメ』って
唱えてるんですけど、結局爆発しちゃうんです。
その度に自己嫌悪で、子どもにも申し訳なくて…。」

Bさんは、怒りという感情を「悪いもの」と決めつけ、
必死にコントロールしようと努力していました。

しかし、その結果、感情が溜め込まれて
余計に爆発しやすくなっていたのです。

私はBさんに、「感情に対する見方を変えること」の
大切さをお伝えしました。

「感情はコントロールするもの」だと思っていませんか?

実は、感情は“無理にコントロール”しなくても、
自然と穏やかに変わっていくものなんです。

その鍵となるのが、「感情に良いも悪いもレッテルを貼らない」という
「ひとつの見方」です。

私たちは小さい頃から、「怒っちゃダメ」「泣いちゃダメ」というように、
感情に「良い感情」「悪い感情」というレッテルを
貼ってしまいがちです。

怒りも「悪い感情だからコントロールしなきゃ」と
思ってしまいますよね。

でも、実は感情に良いも悪いもありません

怒りも、悲しみも、喜びも、不安も、
すべての感情はあなた自身の一部です。

そして、すべての感情には大切な役割があります。
怒りは「これ以上嫌だ」というサインだったり、
「自分を守りたい」という気持ちの表れだったりするのです。

この「ひとつの見方」とは、
「感情は無理に抑えつけようとしない」ということです。

怒りを感じたときに、「また怒ってしまった…」と
自分を責めるのではなく、
「ああ、今、私は怒りを感じているんだな」と、
ただその感情を「観察する」ようにしてみるのです。

Bさんは、この「感情を観察する」練習を始めました。

ある日の夕方、子どもたちがまたしてもリビングでケンカを始めました。
普段なら「もう!いい加減にして!」と怒鳴りつけるところです。
でも、Bさんは深呼吸をして、心の中でこうつぶやいてみました。

「あ、今、私の中にイライラが生まれてきたな」
「私の脳の警報機が、またピーピー鳴り始めたみたいだ」

まるで空に雲が流れていくのを見るように、
その感情をただ「見る」だけ。
良いとか悪いとか、止めようとか消そうとか、一切思わない。

すると、Bさんから数日後、こんな嬉しい報告がありました。

「先生!不思議なんです!あの時、完全に怒りが
消えたわけではないんですけど、
いつもみたいに爆発しなかったんです!

熱いものがスーッと引いていく感覚でした。
子どもたちにも『ママ、今日は怒らなかったね!』って言われて、
本当に嬉しかったです。」

感情は、川の流れのようなものです。

せき止めて無理に止めようとすると、
水かさが増して溢れてしまいますが、
流れに逆らわずにそっと見守ることで、
自然と穏やかに流れていくのと同じです。

AさんもBさんも、この「脳のしくみ」と「ひとつの見方」を意識することで、
少しずつ変化を実感されています。あなたも、きっと変われます。

怒りを感じた時、ぜひ試してみてください。

1.深呼吸をする: まずは大きく深呼吸を何度か繰り返して、体の中の緊張を緩めます。

2.感情に気づく: 「今、私は怒っているんだな」「イライラしているんだな」と、自分の感情に名前をつけてみましょう。

3.観察する: 「ああ、私の脳の警報機が鳴っているな」と、まるで他人事のように、その感情をただ見つめます。良いとか悪いとか判断せず、ただ「ある」と認めます。

4.自分を責めない: 怒りを感じたこと自体を、決して責めないでください。それはあなたの脳の自然な反応です。

これは練習です。すぐに完璧にできるようになる必要はありません。
少しずつ、少しずつ、自分の感情と向き合う時間を増やしていくことが大切です。

「また怒ってしまった…」と自分を責める毎日から卒業して、
子どもともっと笑い合える関係を築くために。

あなたは、本当は優しいお母さんです。
その優しさを、あなたの内側から溢れ出させてあげましょう。

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